馬が暴れたときの対処法・心構え

投稿者: kiborishi

 

例えば、騎乗中に突然、馬が左右にヨレた場合

 

 

もちろん、騎乗者のバランスは大なり小なり崩れる

崩れることによって、『危ない』と、騎乗者は精神的に緊張を覚える

 

 

人によってはその緊張が怒りへと変わることがあるだろう

意図しない動きをした馬に対して、

ハミを乱暴に掛けたり腹を蹴ったりするかもしれない

 

 

この時点で、騎乗者としては失格である。3流といっていい

 

 

意図しない動きをした馬に怒りを覚えるよりもまず、

何故、そのような動きをしたかを考える必要がある

 

 

ヨレた場合、ではその場所に何か馬の目を惹くものがなかったか

馬が暴れる、怯えるような現象がなかったかを考えなければならない

 

 

そして、その原因が外的要因を含む不可抗力のものであった場合、

仮に昨日と僅かばかり変わって見えた風景でもいい

 

 

そこに馬を叱る理由があるだろうか

 

 

馬は『自分が暴れたり怯えたりしたならば、

乗っている人間が乱暴なことをする』と記憶してしまう

 

 

これにより、暴れる・怯える現象に対して、馬がさらに過敏に反応してしまう

 

 

如何ともしがたい理由によって馬が暴れたりしたなら、

騎乗者は平然を装って馬を落ち着かせなければならない

 

 

簡単にいってしまえば、

 

 

『馬が暴れたからといって、余計なことすんなよ』

 

 

ということである

 

 

前提として、馬は暴れるものである

 

 

たかだか生まれて数年の異種族が、

人間の思い通りに動くと考えるのは傲慢だろう

 

 

2才の若馬なら当然、10才の古馬にしても人間に置き換えたら小学4年生だ

どちらにしても未だ子供の域を出ない

 

 

よって、調教の際は暴れることを念頭において騎乗しなければならない

 

 

「暴れないように乗れ!」

 

 

と、時々に理不尽なことを言う輩がいるが、

事故らないように車の運転をしろと言っているようなものだ

 

 

どれだけ注意深く乗っていても、事故は起きるし暴れもするのだ

 

 

大事なことは、不意に馬が暴れた後の騎乗者の行動だ

暴れた原因を究明し、その後の調教に繋がる騎乗をしてもらいたい

 

 

私の例で恐縮だが、例えばいつも同じ場所で右にヨレる馬ならば、

右に逃げる馬をして手綱を左に引っ張るでなく、むしろ右に誘導してやる

嫌なものがある方向になど、馬も行きたくないに決まっている

 

 

行きたくないなら行かなくてもいい。逃げ道をつくってやる

左が嫌なら右に行きなさいと。右が嫌なら左に行きなさいと

 

 

重要なのは、無理矢理に馬を制御しないことだ

そうすることで、馬も精神的に落ち着くことができる

 

 

馬を落ち着かせてから、そして少しずつ慣らしていけばいいのだ

 

 

調教は時間を掛けてゆっくりが基本であると思っている

何しろ相手は10才にも満たない子供である

 

 

時間は掛けるに越したことはないのだ

 

 

 

 

暴れることを前提に

 

 

心を常に平静に

 

 

騎乗の際には、『恐怖』と『怒り』はまったくもって必要ないものだ

 

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